606人が本棚に入れています
本棚に追加
/161ページ
-----頭の中でイマジンを歌いつつ、試行錯誤の上、とりあえず完成。
見た目はお粥。イケるカモしれん!
「木内さん、出来た!!」
作ったお粥を鍋からお椀に移し替え、レンゲと一緒にテーブルに運ぶと、木内がベッドからのそっと出てきた。
テーブルの前に座り、お粥を見つめる木内。
「…いただきます」
木内がレンゲでお粥を掬い、一口含んだ。
「…うん。お、おいしい」
『おいしい』を噛む木内。
…絶対に嘘じゃん。笑顔引きつってるじゃん、木内。
そういえば俺、味見してないじゃん。
「ちょっと食わせて」
木内からレンゲを奪うと、
「食べない方がいい!!」
木内が上半身でお粥の入った茶碗を覆い隠した。
え? そんなにヒドいの?
最初のコメントを投稿しよう!