垂れる。

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 -----頭の中でイマジンを歌いつつ、試行錯誤の上、とりあえず完成。  見た目はお粥。イケるカモしれん!  「木内さん、出来た!!」  作ったお粥を鍋からお椀に移し替え、レンゲと一緒にテーブルに運ぶと、木内がベッドからのそっと出てきた。  テーブルの前に座り、お粥を見つめる木内。  「…いただきます」  木内がレンゲでお粥を掬い、一口含んだ。  「…うん。お、おいしい」  『おいしい』を噛む木内。  …絶対に嘘じゃん。笑顔引きつってるじゃん、木内。  そういえば俺、味見してないじゃん。  「ちょっと食わせて」  木内からレンゲを奪うと、  「食べない方がいい!!」  木内が上半身でお粥の入った茶碗を覆い隠した。  え? そんなにヒドいの?
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