第13話 天上の花-日願会-

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「知りたいことは知った。じゃな」 振り返った哲は紘斗をちらりと見やって云うなり、まえに向き直ってすたすたと歩いていく。 こういうときは哲のことをひどく頑固だと思う。 気を変えようと思ったところで絶対にきかないのだ。 「哲ちゃん、今日はありがとう。気をつけてね!」 後ろ姿に呼びかけると、哲は背中を向けたまま片手を上げた。 「わたしも知りたいことあるのに」 「何が?」 姫良の不満そうな独り言に紘斗が反応した。 「哲ちゃん……。ううん、いいの。それより仲良くなれた?」 姫良は紘斗の問いに答えかけてやめた。 哲には哲のテリトリーがあって、それを侵すことで哲が離れていってしまう可能性もある。
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