プロローグ

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七夕の物語ってあるじゃんね。 仲良しすぎて仕事しないから天の川で引き離されるやつ。 そう言えば小さい頃、短冊にいろんな願い事を書いて笹に吊るしたな。 また、書いてみる? ……なんて。 織姫と彦星は毎日願い事をしたのかな? 『一緒にいたいです』と願い続けた? 俺はそんなのごめんだ。 時まかせ、人まかせなんて悠長なことしてられない。 欲しいものは自分の手で掴みに行く。 泳いでだって、這ってだって。 邪魔な天の川を渡ってやるさ。
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