16049人が本棚に入れています
本棚に追加
/828ページ
ノックの後に名前を告げれば、「入って」という単語が聞こえた。
「失礼します」
中には社長と総務の青山部長、そして営業部の島田部長が座っていた。
御三家!!
社員の中でそう呼ばれている3人が首を揃えている。
「さ、とりあえず座りなさい」
社長に促されるまま、青山部長の隣に腰を下ろした。
そして私が座るのを確認した青山部長が口を開く。
「まず、お疲れさん。いきなりの呼び出しで申し訳ないね」
目尻の皺をさらに目立たせるように目元を緩め笑顔をだす青山部長。
「人事の事で瀬戸さんに確認を。と思ってね」
まさか『クビ』?
そのワードが頭の中をぐるぐると回った。
最初のコメントを投稿しよう!