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「やっぱりここか」
わき腹を押さえ、息切れしながら階段を駆け上がると、上りきったところで倒れている姫華を発見した。
階段を上っているときは気がつかなかったけど、上りきったところにはたくさんのあじさい。
こんなところにまで。
まさか姫華もここにあじさいが咲いているとは思っていなかったんだろう。
「姫華!」
抱き起こしても意識がない。
雨に濡れてぐったりしている。
「姫華、しっかりしろ」
頬を叩いても全く反応がない。
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