それぞれの未来

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土曜日の午後。 「本当に明日迎えに来なくていいのか」 「うん、明日は藤堂さんと行くから」 ちゃんと藤堂さんがけじめをつけると言っているのに、どこか心配顔のひろくんは、今朝からその話ばっかり。 今まで私の部屋になんて入ってきたことがないのに、なぜか今日は当然のようにソファーに腰掛けている。 どういう心境の変化なんだろう。 頭をガシガシかきながらなにやら葛藤中らしい。 「わかっちゃいるんだけどさ」 「心配しないで」 男同士の約束だなんて言っていたくせに、いざとなったら根性ないんだから。 .
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