374人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
幼馴染としていくらなんでも1度も見舞いに行かないわけにもいかず、急に部屋に籠り始めた海瑠に気づかれないように1階へ。
「あいつ何やってるんだ……」
いつもは大きな音で音楽をかけ、机の前に座ることなんて滅多にない奴なのに。
「海瑠、勉強に目覚めちゃったのよ」
「マジで! 台風でも来るんじゃないのか」
「うふふ、そんなこと言って茶化さないでよ。せっかくやる気になっているんだから」
どういう心境の変化だよ。
そのおかげで1人でこっそり見舞いに行くことが出来るんだけど。
「そんなことしないけど……。ちょっとゆうかの病院に行ってくる」
「そう、今から買い物に行くから車に乗って行く?」
「ありがとう。でもいいよ、自転車で行くから」
.
最初のコメントを投稿しよう!