第1章

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もしも、一億円手にいれたらみなさんはどうしますか? 俺は… ある日友達から預かってくれと言われ何やら荷物を押し付けられた。中身を聞くと自由に使えばいいと言われ預かりものなのにか?と笑ったものだが中を見ると紙の束それも札束だった。いや、笑えねぇよ? しかも一部赤い液体が見えるのだが…。 しかも一ヶ月持っててくれと言われ中は使っていいとか。これはあれですねヤバい金ってやつではないのか?ふざけるなよっ!えっ?何で俺押し付けられてるの?しかも典型的な連絡はできませんってやつ? 電波が繋がりませんって何?今は逃走中なのでバレると不味いでーす。てか?何だよ。俺は友人をテレビのニュース報道で顔を見なければならないのか?そして俺も…いや、考えないようにしよう。きっと誰か鼻血を流しちゃったんだよ。ドバーってそうだよ。これもたまたま当たった賭けで、儲けた金だって。きっとそうだよ。それから一週間、二週間とたった。あれから相変わらず友人とは連絡は取れ無かったがニュースで顔を見ることもなかった。それだけは良かったが、しかしちょうどもうすぐで、約束の一ヶ月になるという最後の4週間目に色々あった。先ずは、何故かピンポンダッシュが増えた。インターフォンが鳴ったので扉を開けると誰もいない、電話も鳴っても無言電話が多い。流石にいたづらが過ぎると考えて俺は警察に連絡して少しの間見回り等の強化など行ってもらった。 ある日俺が家に帰ると留守電が入っていた。 「もしもし?この前から連絡してるけど繋がらないし家に行ってもタイミングが合わないのか家にいないみたいだから留守電に入れときます。すぐにその部屋から出てください。ガガッあガガっにッがガガピーメッセージを終了します。」 なんだった?しかもこの声は友人の声だった。俺はすぐに掛けなおすがやはり電波が繋がりませんなどのお決まりの言葉をいただいた。仕方なく警察にも連絡したが何故か繋がらない。俺は携帯片手に部屋から出ようとするが何故か扉は開かない。ガタガタと、タンスが音をたてる。あそこには友人から預かった金がそのままおいてあったはずだ。俺は怖くなって扉をガチャガチャいじるが開く気配はない。そしてガタンと、一際大きな音がした。と同時に今まで開かなかった扉が開いた。そこには嗤っている友人の姿があった。「イチオクエン取りに来たよ?」友人はまるで人ではない顔をして嗤った。
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