1章紐なしバンジーは異世界への儀式でした?

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思い出すんだ、よーく考えろよ? あの時確か…………………… 『望月!!今日こそは決着を付けてやる!!表にでやがれやーー!』 バンっ!!と、音を鳴らし開かれた…いや、倒された教室の扉 息も荒々しく、オレンジ色のつんつんととがった髪に、茶色のブレザーの制服を着た男が立っている。 『おいおい…いくら何でも教室のドアを破壊するのはどうかと思うよ~?ライオン君?』 クスクスっと側にいた女の子達から笑い声が漏れてくる。 すると、顔を真っ赤にしながらグルグルとうなり声を上げながら、さながら本物のライオンだww 『ライオンじゃねー!!獅子道 彰”シシドウ アキラ“だ!』 『どっちでもいいけど、焼きそばパン売り切れちゃうから僕もういくよ?』 『決着を着けるまで売店には行かせねー!そして目の前の退路は俺様が塞いだ!お前の後ろは窓だが、ここは3階どこにいいいいい!?なにしてやがるるううううう?!』 『何って……窓の縁に、足掛けて上ってるんでしょ?え、そんなこともわっかんないの?』 窓の縁に両足をかけて、屈んでいる状態で顔だけ後ろを見ている。 屋上で寝たら今日は気持ちいだろう風が頬をなでていく。 『あ、もしかして僕が飛び降り自殺するぞって脅すと思った?』 やっべっ、すっごいニヤニヤするw 『ばっ、なんだよ違うのかよ…』 とっと焦ったじゃねえか、脅かすなよってゴニョゴニョ言って、なーんだ一応は心配してくれるのか。 ふーん。 ばっと立ち上がって、くるっと向きを変え両手を広げる。 もちろん、窓の縁に立ったまま。 『やだな~、僕が脅しなんてするわけ無いだろ? 僕がするのは、バンジージャンプだよ?』 ニコって言うより、ニターって表現が似合うくらいに笑って前を見る。 『それでは皆さんご一緒に   ″Let's バンジー!!!” フォーーーーー!!!』 のりのいいクラスメート達の掛け声と共に、足に力を入れ窓の縁を軽く蹴ると一瞬の浮遊からの降下が始まる。 瞬間、馬鹿やろー!!と言う怒鳴り声と共に見えたオレンジが…………… 近づいてくる? え?なんでこいつまで落ちてきてんの?
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