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某都市郊外のサバゲーフィールド。
そこに、6人の大人と子供が立っていた。
稜「お久し振りッス、松岡さん。」
松「こっちこそ。今回は狩ってやるぜ?稜。」
雪「…それ、ヘカートだよね。」
馨「はい。倖乃木家の家宝です。」
雪「……後で見せて?」
馨「見る体力があるなら、ですが。ふふ…。」
各々が楽し気に挨拶をするなか、蛍の顔色は青かった。
時「楽しいゲームにしようね、蛍♪」
蛍「立花は既に胃が痛いです…。」
時「あ、さっきの稜の?」
蛍「はい…。」
そう、ALBIONの3人目、稜こと大神田稜は、今はセーフティーゾーンにいる緑の姿を見るなり銃を乱射したのだ。
ALBIONと緑の因縁とも言える関係がますます気になる蛍だった。
市「では、私がコールを務めます。…では代表者、先にフィールド入りする方を決めてください。」
馨「松岡さん、いきますよ?」
松「おう。」
「「じゃんけん……ほい!!」」
馨✌ ✋松岡
松「くっそぉぉぉ…また負けた…!!」
市「では先にALBION。フィールド入りしてください。」
フィールドは森。
サバゲーのフィールドとしては定番であるが、如何せん少し暗いので戦いづらくはあった。
ガサガサと、3人は森へ消えていった。
緑「……ふじもん、市、高台へ行こうか。」
市「はい。」
藤「了解っス!!んじゃ、トイ☆ガンガンさん、頑張ってくださいねー!!」
蛍「……ALBIONの戦い方を見に来たって感じですね。」
松「あの人がそうする程、あいつらが脅威なんだろうな。」
雪「…そろそろ入りだよね。まっつん、作戦通りに。まず特攻君に注意して。」
松「わーってる。うし、行くぞ!!」
「「はいっ!!/うん。」」
市[トイ☆ガンガン、入ってください。]
スピーカーを通して市の声が森に響く。
トイ☆ガンガンが森に入れば、ゲームは始まる。
死なない、殺し合いが。
「さぁ……ゲームスタートだ…。」
茂みに身を潜め、ヘカートを構えた少年……少女は口角を吊り上げた。
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