【館への招待状】

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黒い帽子を深く被った男の子が私の枕元に立っている。 見た感じは小学生高学年くらい? 「ねえ、遊ぼう。お姉ちゃんの命を示した石を作ったの。お姉ちゃんの石は黄色だよ!」 ニイッと無邪気に男の子は笑う。 この子は何を言っているんだろう……? と言うか、どうやって私の家に忍び込んできたの? だって私の部屋は6階……。 ああ、そうか。 仕事で疲れているから、私はおかしな夢を見ているんだ、きっと。 「お姉ちゃん、ここに取りに来てね。僕に殺されずに石を手にすることができたら勝ちだよ。あっ、でも一週間が過ぎてもお姉ちゃんが遊びに来なかったら石は砕いちゃうからね」 ……? 勝ち?
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