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「よお!リョウくん。」 「こんにちは。」 顔馴染みの佐藤刑事がソファに座っている。テーブルの上にいろいろと資料があるということは、今回は警察からの依頼だろうか。 「リョウ、お前も座れ。」 煙草をくわえたイケメン風に、公大が僕の腕をつかんで隣に座らせる。その横にベビーも座った。 「今回は、お前がどうしても必要だ。」 公大が僕を見る。 (えっ。えっ?) 条件反射で赤面してしまう。 「お前、もう猫の成仏の件は終わったろ?」 「あ、うん。亡骸も見つけてしっかり供養しました。」 「よし、佐藤。オッケーだ!」 公大が、佐藤刑事に頷く。 「よかった~。いつもすまん。あ、沖田さんも、よろしくお願いします。じゃ、早速手配してくる!」 ばたばたと立ち上がり、佐藤刑事が事務所を出ていった。
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