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「兄上は、こんなに優しいのに没落したままなのは弟としても不憫です。」
「い・・・・いきなり何を言い出すんだ、セルナ!!」
そんな事を言うハルバ兄を煙に巻くように少し笑って、
「ちょっと、いろいろ興味のある事に夢中になっているだけです。
大好きな兄上や母上が心配する事は無いので安心して下さい。」
そう言って自室戻った。
本当に心配しているんだからね~とか言っているハルバ兄を残して・・・・。
自室に戻ると早速、兄ちゃん神を呼び出し、
〈兄ちゃん神、公爵公子のクエストって、どういう事?
何で公子に護衛がいないのよ!!〉
≪実はね~。
彼、護衛付きで王立貴族学校の同級生に偽装した何者かに、あの辺りに呼び出されて襲われたんだ。
護衛の1人が手引きしていてね。
その護衛は発覚後、自害したんだけど自分の護衛だったせいか、誰も信用出来なくてさ。
1人っきりで、その時、無くした母親の形見のロケットペンダントを自力で探す気になったらしいよ。≫
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