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俺が今時の中学生について考えているとそれを遮るように今里が更に捲し立てる。
「まぁいいわ。明日また新しい指示出すから。アンタもさ、有の事忘れる折角のチャンスなんだからね、がんばんなさいよ。」
一方的に喋って
一方的に切られた。
なんだよ、好き勝手言いやがって。
こっちだって忘れれるもんならとっくに忘れてる。
それが出来ないから困ってるんだろ。
はぁ……マジ疲れた。
俺、ほんと、こういうの苦手なんだよ。
しかも相手の子もそんなにしゃべんないし、俺で良かったのか?
疑問だけが残る。
もういいや。
考えても仕方ないだろ。
それよか、早く帰って寝るとしよう。
それ以降も彼女、
八尾さんとはメールを時々していた。
あまりこういう事をマメに出来ない俺は今里にアドバイスをもらいながら返信していた。
「アンタさホント黙ってりゃ結構イイ男なのにね。」
と、デスク越しに言ってくる今里。
「はあ?」
「ただ、中身が今一つ、イケてないのよねぇ…ほんと、見た目は申し分ないんだけどねぇ。兎に角、最近の女子たちは目が肥えてるからね、もっと頑張んなさい。」
おい、言いたい放題だな。
なんか、益々今里が結婚相談所のおばちゃんに見えてきたのは気のせいだろうか?
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