ようこそ虹色研究部へ

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「……悪質?」 「そうです。先輩に名前を書けって言われたら逆らえないのわかってて騙したんですよね? しかもその紙を入部届に偽造するなんて」 トミーが強気に言い放つと、國枝先輩は唇をギュッと結んで真顔になった。 さすがに怒ったのかな? トミーに何かされたらどうしよう。 「悪質って……」 低いトーンで呟かれた声に、背筋がゾクっと震えた。 次に吐きだされる言葉を想像して、ゴクリと息を呑むけれど……。 「最っ高にゾクゾクする素晴らしい言葉だよね」 國枝先輩は両腕を胸の前でクロスし、自分を抱き締めながらブルブルッと身体を震わせた。
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