おっぱいモーニング

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眠っていた俺がまず感じたのは、顔を包み込む柔らかくて温かい何かだった。 鼻腔を擽る不思議ないい匂いにほどよい温もり。マシュマロのように柔らかく、プリンのように弾力がある大きな何かにクエスチョンを浮かべながら目を開けた。 「………………………………………………………………………………………、ん?」 色黒で、大きくて、温かくて、いい匂いなそれの正体に気付くまでに五秒くらいかかった。 俺の頭を抱くようにして二つの大きな大きなお胸に挟むように抱き締めてくる"そいつ"が何故俺の部屋のベッドで寝ているのかは一先ず置いておくとして、 ムニッ。 「ん…」 ムニ、モニュッ。 「ん…ぅ」 (うん。クッソ柔けー) おっぱいはやはり柔らかいという事に気付いた俺は一人頷く。何かの動物の皮で作った布地を巻いているだけの素敵なおっぱいに朝からほっこりしていると、 〈まおーさま、朝だよ起きてー………………………………………………〉 部屋のドアを開け、か細い声でそう言いながらトンボのような羽で飛んできた、真っ赤なビキニを着た小さな妖精はベッドの上の光景に目を見開いた。 俺は彼女へあっけらかんと口を開く。 「あぁ、おはようシュリン。今日の朝飯は何かがばはッ!!?」 垂直式ドロップキックを腹に叩き込まれ、メキメキと鳴くベッドが危うくへし折れる所だった。
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