第2章

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私はその場から走り去った。 全てが不気味で、頭から笑い声が離れなかった。 なぜミルクを買いに行く前に警察に行かなかったのだろう、そんな後悔がどんどん大きくなっていった。 体力のない私は、それでも必死に走って警察署へと辿り着いた。 そのままの勢いで署内へ駆け込み、大きな声で 「すみませーん!!」 と叫ぶ。 しかし誰の返事も返ってこなかった。 電気も点いているし、署の前にはパトカーもとまっているのに…… なぜ、誰もいないのか。 そんな事を考えようとする間にも頭の中では笑い声が響いている。 いや、実際に後ろの方から追ってきている感覚まであった。 私は逃げなければならないという強迫観念に囚われ、その警察署を後にして次の署を探しに走り出した。
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