side K

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どうどうと言うように私に手を添える三浦さんの横で、私はグラスを空にするなり、ゴドンッと音を立ててテーブルに置く。 そしてクルッと南条さんに向き直り、 「おめでとうございます!」 と言った。 言ってやった。 「ありがとうございます」 あ。目が合った。しっかり合った。 それに加えて、笑った。 ……南条さん、笑った。 初めて、ちゃんと、面と向かって…………笑った。 「お酒追加! 梅酒ソーダ割り!」 なんだか泣きそうになって、ぐるんと向き直った私は古賀さんに命令する。 これで、本当に区切りにしよう。 諦めよう。 バカ丸出しでもいいから酔い潰れてしまって、それで明日の朝にはちゃんとこの不毛過ぎた恋を終わりにできていればいい。 うん……。そうだ。 そうできれば……いい。      
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