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◆敵情視察◆ #2
「うん……」
優斗のちょっと強引な所に戸惑いつつも、嫌ではない。
「んじゃ!」
優斗はいつも爽やかな笑顔を見せて学校を出ていった。
私は複雑な気持ちになりながら職員室へと戻った。
『あいつさくらのこと好きなんじゃない?』
さっき言われた言葉を思い出す。
そんなことあるわけない。
小さな可能性すら否定するように頭を振って忘れようとした。
もう期待して傷付きたくない。
これ以上傷付いたら、梁取先生の所にいれなくなる。
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