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そして、今日は待ちに待った日曜日♪
理子の姿で街へ!
少しだけカールさせたセミロングの毛先をなびかせ、駅の改札をくぐる。
秋口、少し寒くなってきたけれど、おしゃれはガマン!
素足にミニスカート。
ほっそりとした生足に男どもの視線は釘づけ。
白いニット。
長めの袖口から指先だけを伸ばし、手すりをつかむ。
ふぅ。
と、薄ピンクのグロスを敷いた唇から甘い吐息をはき、バッグからスマホを取り出す。
付け爪が画面に当たらないように気を付けながら、今日の最初の目的地を検索。
代官山――。
いい響き…。
理想の女子の一日の行動をなぞらえる。
まずはオシャレを絵にかいたようなカフェでひざ掛けを受け取り、オープンテラスの席に腰をおろす。
膝は閉じて、斜め下に足が流れるように。
「カフェ・マキアートをお願いします―」
カフェ・マキアート。
ステキ…。
男の時には頼むことのできないチャーミングなネーミング。
ミルクで描かれたハートマークを崩さないように、やさしくそっと、カップの縁にキスをする。
ふぅ…。
電車の中よりも長めの吐息。
リア…充。
書店でファッション誌のコーナーと写真集のコーナーを回り、雑貨店を2店舗ほど冷やかしてから、おされブティックへ。
胸元にストーンを散りばめた黒のワンピース。
「ステキですよね~そのワンピース~」
店員A。
「よくお似合いだと思いますよ~。アウターとも合わせやすくって~いいんですよね~、それ~。私も使ってるんです~」
貴様と私を一緒にするな。
「ありがとうございます。決まったら声かけさせてもらいますね」
あたりさわりのないように、クールに払う。
いい女はどんな相手にも好意的に、そしてエレガントに。
さぁ、気を取り直して、次のアイテムに。
トルソに着せられた白いブラウス。
襟元にあしらったリボンが上品かつ可愛らしく、アクセントに程よい。
…ステキ。
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