第十四章 #3

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第十四章 #3

「わ、私っ…… ……」 意を決して顔を上げた瞬間 周りの景色がゆっくりと崩れ落ちていった。 「宮瀬さん!?」 いや、崩れ落ちたのは私の方で……床に倒れた時の衝撃はちっとも感じなかった。 目を見開き、私に駆け寄る瑞穂さんの心配そうな表情。 それが……、私の最後の記憶。
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