【星大名ウォーダ家】

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【星大名ウォーダ家】

   ほしだいみょうウォーダけ:シグシーマ銀河中部オ・ワーリ宙域を支配する星大名家。オ・ワーリ=カーミラ星系と、そこから2.5光年離れたオ・ワーリ=シーモア星系を中心に、最大幅約2200光年の広大な領域を有する。居住可能惑星を持つ星系数は21。  オ・ワーリ宙域は、早くからヤヴァルト銀河皇国によって領有された宙域であり、星帥皇族の血縁となるシヴァ家が、世襲総督として派遣されるほど、銀河皇国も重要視した宙域であった。  一方のウォーダ家は皇国からの第一期植民の家系で、銀河皇国オ・ワーリ方面軍に志願して、『モルンゴール帝国』との戦争期に頭角を現し、方面軍司令官をはじめ、重要職を多く輩出する名家へと成長していた。  『ヤヴァルト銀河皇国』の項で述べた、各宙域総督が『ヤヴァルト銀河協約』によって、星大名として貴族に叙せられた際、ウォーダ家は正式にシヴァ家家老職を世襲する事となる。  その直後、『オーニンノーラ戦役』が勃発。オ・ワーリ宙域は銀河皇国中央宙域に比較的近いため、当時のシヴァ家当主はウォーダ家を守護代としてオ・ワーリに残し、第39代星帥皇継承を巡る戦いに参加した。  だが戦役は結局、シヴァ家が味方した側の敗戦。これが結果的にシヴァ家を弱体化させる事になり、一方で守護代としてオ・ワーリに留まっていたウォーダ家は、戦役中にさらに力を増していた。  やがてウォーダ家の過ぎた台頭を危険視するようになったシヴァ家は、ウォーダ家を政権から遠ざけようと画策するが、その頃にはもはやシヴァ家に味方する有力者は、オ・ワーリには存在しなくなっており、逆に主君でありながら、徒に領域の人心を乱したとして、シヴァ家は政権から放逐されてしまう。  そしてオ・ワーリ宙域の新たな支配者となったウォーダ家は、ヤヴァルト銀河皇国への多額の金品の寄贈、献上によって歓心を買い、皇国暦1468年、第40代星帥皇即位の際、ついにウォーダ家はオ・ワーリ宙域国の星大名を名乗る事を許される。
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