転生するらしい?

2/7
376人が本棚に入れています
本棚に追加
/138ページ
………………。 ………? スザク「…感覚が有る?」 俺は死んだ筈だ。なのに、感覚が有り耳も聞こえる様だ。 スザク「…此処は何処だ?取り敢えず立つか。」《スッ》 周りは一面真っ白だ。感覚が無ければずっと倒れたままだろう。ところで、此処は死後の世界という場所なのだろうか?ふむ、此処が死後の世界ならば信じるしかないな。実際来てる訳だしな。 「君がスザク君かい?」 俺はこの後地獄にでも行くのだろう。俺の境遇を見れば天国だろうが俺はそれ以上に色々やった。小さな罪を積み重ね過ぎたからな。 「…あの~、聞こえてます?おーい。」 …いつの間にか誰かいた様だ。声も掛けていたらしい。 「そう思うなら返事してくれませんか?」 スザク「…人の心理を読めるのか?」 「うん、読めるよ。これでも神だからね。」《キリッ!》 ウザいな。 神「酷く無い?!」 そうは思わん。 神「…あっ…うん…。」 落ち込んでいるな。そういえば俺は何故此処にいるのだろうか? 神「…知りたい?知りたいよね!」《キラキラ》 ウザいな。まぁ、あの屑よりマシか。 神「屑って?」 名前は何だったか。ふむ、……?思い出せん。この世からいなくなったから記憶から抹消された様だ。 神「うーん。もしかして、『天野勇気』って名前だったりする?」 あー、そうだ。確かそんな名前だったような気がするな。まぁ、どうでもいいがな。 神 「ところで、君さ。」 何だ? 神「喋らないの?」 お前は心が読める。だったら喋るよりも考えた方が体力を使わないからな。本当は面倒くさいからだけどな。 神「まぁ、そう書いてあったしね。」 …?『書いて』あった? 神「…。えっとね?それを説明する前に落ち着いて聞いてね?」 俺は常に冷静だ。 神「…怒らないでね?」 わかった。だから早く言え。 神「…。君は死んだのは…実はね…。」 …。俺が死んだのはお前のせいだとでも言うのか? 神「…。わかるの?」 あぁ。言いづらそうだったしな。だからお前が俺を殺した犯人だとわかった。 スザク『覚悟しろよ?』 神「…え?怒らないって言ったよね?」 スザク「確かに…俺は怒らないと言った。だが、犯人を許すとは一言も言ってない。一応、責任は取って貰う。理由はその後にゆっくり聞いてやる。」 神「あはは…。今は何言っても駄目みたいだね。一応、お手柔らかにね?」 スザク「ストレスと気分次第だ。」
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!