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「私にはできない真似だわ…私は恋愛に関しても拘りたいの、その結果が私の幸せって思う、所詮、男性なんて自分と違うものに強い興味を抱く、それがどちらもならば良いのだけれど、そーじゃない男性もいるから、私は男女が全てなんて思わない…例えば好きになって、その結果…目の前が女性だったり男性だったり同性だろうが異性だろうがその人を好きならばそれが一番幸せ」
飛躍し過ぎて顔が熱くなる…それはつまり、同性愛でも異性愛でも、結果どっちでも先輩はそれを貫き通すと言う考え方…その懐の深さに少し惹かれる…確かに男女じゃなきゃ…なんてゆーのは世間一般で言う所の固定概念に過ぎない。
私が思っていたのは固定概念に固執した自分自身の考え方であって、必ずしも相手はそーじゃないと言う事を思い知らされた。
「変な話…女同士とか男同士とか男と女とか、どれもそれぞれに魅力のある世界よね、でも、最終的には本当に結ばれるべくして結ばれる相手に遭遇するんじゃないかな…それまでの経緯は多分経験だと思うわよ私はね」
「経験…ですか…」
「うん、だから固定概念に縛られた自分自身で終わりたくない…私はそー思うよ」
なんだろう…
凄く格好良くも見えるし欲張りにも思える、そんなにいろんな経験なんて必要なのかな…解らないけどそれを迷いもなく言う先輩は何処となく格好良い…きっとこーゆー先輩だから周りの子達は惹かれているんだろうな…
話してみてそう思う私。
「少し柔らかく物事は考えた方が良いわよ、香山さん…貴女は知らないだろうけど、貴女に興味を持っている子、案外居るわよ」
「私に…ですか?」
「ええ…案外近くに…ね!」
「どーしよ…そんなの解らないよぉ~」
「あらま…そーねー…ならヒント」
「はい!?」
「私が何の意味もなく貴女と2人きりで話してる意味を考えてみて…」
「えっ!?」
「私は決して何でもない事で2人きりに…なんて考えないわ…なのに私は貴女と2人っきりを選択したのよ…」
「先輩!?」
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