其之四 禁断の扉

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形はともあれ、私は生まれて初めてのキスをここで先輩と交わした。 禁断の扉。 それは、もしかしたら禁断ではないのかも知れないけれど、兎に角私と先輩はその扉のノブに手をかけて開こうとして居る。 先に待つのは今は見えないけど、きっとこれはその世界に足を踏み入れる第一歩、固定概念を捨て、私は先輩と底知れない快楽を体験するだろう。 だけどそれは、一生の中のたったひとときの体験…かも知れない。 fin
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