第十三章 月下廊の戦い-月夜の晩の敵って何者?-

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ポーン! 闘「着いたようだぜ」 然「それでは、天カツ宮に行きましょう」 エレベーターのドアが開き、二人が外に出ると、エレベーターは、ひとりでに下へ降りていった。 闘「そういや、中には上に行く印『▲』しかボタンが無かったけど、どうして他のボタンが無かったんだ?」 然「恐らく、あのエレベーターは片道専用、つまり地下1階から3階に上るためだけのエレベーターで、だから、私たちが降りると自動的に地下1階へと戻って行ったのでしょう」 闘「なるほどな。それであのエレベーターはあまり使われていないんだな?!」 然「おそらく…と、そうこう言ってるうちに着きましたよ」 闘「おぅ」 二人の前には懐かしい気もする文字が書かれていた。 二人は天カツ宮に入ろうとしたが、突然、闘は腕を掴まれ隣の部屋へ引きずり込まれた。 ボトル「あらっ、二人とも、私の部屋を素通りして行くつもり?」 然「こんにちは、ボトルさん」 闘「何だよ、お前か。いきなり、腕つかまれて、引っ張り込まれたから誰かと思ったぜ」 ボ「アンタたち、4階に行ったんじゃなかったの?この辺でウロウロして何してるの?まさか道に迷ったって訳でもないんでしょ?」 闘「何言ってんだよ。4階にはちゃんと行ったし、4階に居た3人、然、3人で良いんだよな?」 然は頷いた。 闘「…は倒した。そしてこれから太陽の間を目指す。その前に月下廊とかいう所を通らなければならないらしいけどな…」 ボ「そうそう、その事なんだけど…私たちも、あれから、その『月下廊』とかいうものについて調べてみたんだけど…」 ボ「そういえば、二人のどちらかって…『木の素(ソウル)』を持っているはずよね…琴牛宮の宮番(ゾディアック)は倒して来たんでしょ?」 闘「あぁ、それなら確か、然が持ってたはず…。俺は確か四死球で、金(かね)の素を貰ったな…」 闘は懐から金の素を出そうとしたが、ボトルがそれを制した。 ボ「それは関係ないからいいの」 ボ「肝心なのは『木の素』の方よ」 然「どういう事ですか?」 ボ「その『木の素』には毒を吸収する効果があるらしいの」 闘「へぇ」 ちょっとふて腐れた感じで闘は答えた。 ボ「前にも言ったけど、あそこには毒を持つ何かがあるらしいわ。そしてその毒から身を守ることができる土の素(ソウル)もね。」 ボトルは然の方に向き直り、こう言った。
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