どうしても許せないのは、自分。

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メールをもう一度開いた。 そう私はすでに一度、読んだのだ。この未来から来たメールを。 『10年前のあなたへ 突然のメール、驚いたでしょう。娘は寝ましたか? なかなか眠らなくてゲームをさせてるでしょう。飽きるまで寝ませんよ(笑) 旦那は仕事ですか? 早番でも夜勤でも、すでにこの時間は家に居ないでしょう。 だからあなたがひとりで居る時にメールを送りました。 あなたは今、今の暮らしに満足なんてしていないでしょうね。 いくら旦那の両親とはいえ、あなたとは他人。他人と共に暮らすのは相当辛いこと。 不満や愚痴もあったなぁ。旦那に話しても"また愚痴かよ。めんどくせぇ"とか迷惑そうに言われて。 泣きながら、もうここから出よう、引っ越そうと言っても"娘がひとりで留守番出来るようになるまでは"とか、"今のお前じゃここを出ても何も変わらない"とか言われたね。 私は私なりに頑張ってた。 でもやればやるほど、否定された。 料理にしても、掃除にしても、洗濯にしても。 子どもの事も。旦那は二の次になってたけど。』 (笑)とか使うあたり、確かに私だ。
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