脈絡もなく唐突な、五分足らずの物語。

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Title:よう Dear:酒の飲めない捻くれた俺 From:酒の飲める捻くれた俺  初めまして、とも、久し振り、とも言えないけど。 しいて言えば、ただいま、かな。 何で未来からメールがー、とか細かい理由は置いといてね文字数勿体無いから。 将来のカッコイイ大人な俺からクソガキの俺へ、ちょっと後悔とかアドバイスとかを贈ろう。 耳かっぽじって聞く……のは意味ないから、瞳孔ガン開きにして読むよう。 まず初めに、学業は疎かにしない。親父お袋先生エトセトラに散々言われてるだろうけど、あえて俺も言う。勉強しなさい。 お前が勉強しなかったせいで第一志望の大学滑ったんだぞ畜生。 たぶん俺のことだから『将来使わねー化学とか捨てていいだろ』とか思ってるだろうけど、というか実際俺はそう思ってたけど、あれはそもそもそう言う目的じゃないからな。 やる気の起きない、しんどいことをやれるようになるための特訓だから。 仕事なんて辛くて面倒なモンだけど、生きて行くのには必須だからな。 それを今からやり抜くためのトレーニングだ、勉強ってのは。 勉強の意義なんて探すだけ無駄だ。忍耐力を鍛えるための『辛いモンの代表』だからな。 ……そうそう、そういや俺ってお前くらいの時に無気力になったりしてたっけ。 運動も勉強も平均前後、ルックスも性格も普通。 こんな中途半端で何が出来るかって悩んでたんだっけか。夢もあったけど、叶うか不安で不安で。 そんな迷える俺に、お兄さんが答えを上げよう。 ズバリ、悩むだけ無駄だ。『何が出来るか』じゃなくて『何が出来たか』に目を向けろ。 何のために生きてるかー、とかお前の平凡な頭で分かる訳ないだろ。 無理に前見て先の長さに不安に駆られるより、情けなく後ろ見て歩んだ道の長さを確認しろ。 俺みたいな根性なしには、そっちの方が合ってる。 頑張れなんて言わないよ、楽に行こうぜ。 そもそも頑張ったってあれだしな。結果が伴わないしな。 確か割と頑張った数学のテスト、赤点ギリギリだったもんな。 どうせ適度に手を抜いたって変わらないんだから、力抜こう。 お前変にメンタル弱いんだから。 でも中一の三が日みたいに、何もしないで寝たきり自堕落ニートスタイルで過ごすのは無しだ。 また動き出す時が超しんどいぞあれ。豆腐メンタルのお前とかは特に。 あれ、書きたいこと書いてたら全然字数足りない。二枚目に続くぞー。
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