真衣の遺体

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『ざっとで良いのよ。元々、占いなんて興味がないんだから……。ただ、出かけるついでに見てきてあげよう……てだけよ』 「外出するんですか?」 『えぇ、そうよ。私ぐらいじゃない?彼の周りを歩けるの』  ミルはそう言うとクスッと笑った。 「……あぁ、そうですね。確かに佐倉刑事の周りにいて情報収集も欠かせませんね。でも、あまりしつこいと猫嫌いに輪をかけてしまうかもしれませんよ」 『やぁね。この私が、そんなバカな真似する訳ないじゃない?』  千琉はミルには悪いと思ったが、少し前の強引なミルを思い出しクスッと笑った。そんな千琉をミルはギロリと睨み付ける。 「そうですか。……分かりました。では、簡単に説明します。僕としては彼よりも、佐倉咲さんの方について聖キャンデラ女学院の内部調査をして欲しい所なんですが……」 『そんなの、ルキアにさせればいいわ』  ミルはそう言いながら、ペロッと舌を出すと前脚を上手に使い顔を洗った。 「では、簡単に説明しましょう」  千琉がそう口を開く頃には、『猫カフェ、ニャーチル』にある時計の針が四時を示した。
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