8人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
マメツブコヨダカは、とっても小さな鳥でした。
どのくらい小さいかといえば、蟻のように小さな鳥です。
羽根もとても小さいのですが、とっても軽くて筋力もあり、ハチドリのように空中を自由自在に動き回れました。
しかし、マメツブコヨダカはちっちゃすぎるので、そのままだとすぐに他の動物に食べられてしまいます。
そこで、大きくて天敵のいないトンデモオオスズメに寄生して、身の安全を守ってもらい、代わりに、トンデモオオスズメに豆やら粟やら稗などをお供えして祈るのです。
あるとき、トンデモオオスズメが散歩をしました。
マメツブコヨダカは、神様がお怒りになられたと心配し、一日中祈祷をしてお供え物をいつもの倍供えました。
すぐに天変地異は収まり、マメツブコヨダカは巣から出た瞬間に今まで見たこともない未開の地へと来たことを知り、その晩はずっと祝いのお祭りをして喜んだそうな。
おしまい
最初のコメントを投稿しよう!