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看護師さんが来て、
母は患者用の
手術着に着替えた。
そして、
看護師さんが
運んで来た
ストレッチャーの
上に横になり、
点滴を始めた。
「では、
手術室に
運びます」
「患者さんの
確認しますね。
ご自分のお名前を
言って下さい」
「木ノ下 明美です」
「生年月日は? 」
「昭和35年の
1月1日です」
看護師さんは
確認が終わった
ようで私達、家族に
「では、手術室に
向かいます。御家族の
方々は手術室の前で
お待ち下さい」
と言われた。
「お父さん、
モタモタしない」
「はい、はい」
母を乗せた
ストレッチャーは
看護師さんが
手術室に運んで行く。
私は貴重品を持って、
母について手術室に
一緒に向かった。
お父さんは
モタモタしている。
全く、お父さんは~!!
「お父さん、早く」
「ああ」
私は看護師さんと
ストレッチャーに
乗った母の後を追った。
もうー、
お父さん
遅いんだから!!
お母さんの点滴を
下げてる棒を支えて
話掛けた。
「お母さんが一番、
辛いと思うけど
頑張ってね。皆、
待ってるから」
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