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 くっきりはっきりとした顔立ちは、父親似だ。肌の色に関係なく誰とでもフレンドリーに接することができることから、白人にも黒人にも良くモテる。もちろん東洋人にだって人気は高い。  その姉が戸惑うこともなく、自信を持って答えてくれた。空良は可愛いのだから、似合う格好をしなければならない。それが個性だ。何も不思議に思うことも消極的になる必要はない。  だからなのだろうか、妙に納得してしまった。腑に落ちてしまったのだ。  それからも服装は変えなかった。髪型もそう。周囲から多少奇異な目を向けられていることに気づいてはいた。でも、姉の"個性"という言葉が、妙に耳馴染んでしまっていた。  個性だから、気にすることはない。これが自分に一番似合っているんだと。  そのまま時間だけが過ぎ、気づけば、14歳になっていた。
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