最終話

25/39
2243人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
朝、目を覚ましたら隣にいて 同じご飯を食べて 同じ玄関を出る。 毎日繰り返す「ただいま」と「おかえり」 言えることが嬉しくて それだけでも幸せで 家に帰る楽しみができた。 一緒に暮らすことへの不安が無かった訳じゃない。 けれど、それ以上に得られる幸福感の方が大きかった。 彼が私に与えてくれる愛。 私が彼に与えられる愛。 それが同等であると実感できるようになった私は、以前と比べ、だいぶ人間らしくなってきたんじゃないかと思う。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!