第3章  何の勘違い?

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『では、都合が良い日をおしえてください。』 ほぼ間髪入れずに返ってきたメールに、「やっぱり」と項垂れつつ 来週になって連絡する旨を返信して、取り敢えず「保留」だけは確保した。 そして、やっぱり「?」が浮かんできた。 それにしても、いったい何を考えてるんだろう――。 うわぁ、17年ぶりの再会が落とした恋? 金曜の夜のイタリアンバル。 取り敢えず乾杯を終えた後で、優子と朱里に身を乗り出すように尋ねられる。 「彼に限って、それは無いと思うんだけど……」 遡る事、二日前。 私は、結城くんから再びの誘いを貰ったその日に、 親友の二人に、相談に乗って欲しいと連絡を取った。
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