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「リョウ!」
教室を出てシャルルと職員室へ向かっている時に後ろからルナが追いかけて来た。
「フフッ、今は、九条先生だろ?」
「え、えぇ、そうでしたわね」
「どうしたそんなに急いで」
「い、いえ、早速師弟制度を利用したいと思いまして」
「えーっとたしか、師弟関係を受諾したなら何かそれを示す印が必要だったね」
「ええ、そうですわ」
ルナは目をキラキラさせながら詰め寄ってくる。
一方それを俺の隣から見ているシャルルはルナの普段見ている姿とのあまりの違いに別人なのでは?と疑いたくなる気持ちを抑え、俺とルナを頭に疑問符を浮かべながらチラチラと見ている。
実はもう用意してある。
以前依頼で鉱山に行った時にとても綺麗な青色の鉱石を結構な量採取しそこから切り出した物だ。
形は桜の花弁
ここの制服はブレザータイプのものなので胸ポケットの所につけてもらうつもりで造った。
構造はいたってシンプルで花弁の他に同じ鉱石で円形のものを作り両方に魔法陣を刻んである。
効果は同じ魔法陣同士が半径10cm以内に入ると引力が働くというものだ。
ブレザーは白を基調とし黒の模様が付いているものなので、3色目の鮮やかな青がいいアクセントになるかなと思ってこの設計にしてみた。
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