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「今までがおかしかったんだもんね。これで普通なんだよね」
「ニャー」
「会話出来なくてもいっぱい報告するし、相談もするからね。ちゃんと聞いてよ」
「フギャ」
「大事な家族には変わりないし、ずっと側にいてね。もし他の誰かと会話が通じるようになっても、何処にもいかないで」
「ミギャー」
「私、素直でしょ？三郎が教えてくれたんだよ。褒めてよ～」
「…」
「〝志織、頑張ってるな。ええ事やん〟て言って…私、関西弁下手だから 三郎が話してくれないと…話してくれないと…」
三郎を抱きしめて、泣いた。
泣くのは今日で最後にしないと。
話せない事以外、何も変わらない。
悲しむ必要なんてない。
「志織ちゃん、ついでに大輔にも甘えたらいいよ。あんまりほっとくと三郎より始末が悪いよ、このヘタレ男は」
「慎也。ついでって何だ。始末が悪いってどういう意味だ」
そう…私には、三郎が懸命になって繋いでくれた大切な人もいる。
三郎を心配させたくない。
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