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「……ねえ。
パンツ一枚で外に出て童謡のあの犬よろしく、
喜んで雪の中、駆け回ってみない?」
「はぁっ?おまえ、一体なに云ってんの?」
「それとも、裏の井戸で水浴びがいいかしら?」
「……俺を殺す気か」
「うっさい。
私はただ、この本みたいに、
……風邪で寝込んだ彼氏の看病がしたいだけなんだから。
だからさっさと、風邪ひいて?」
……これが彼女が俺のこと、
彼氏だと認めてくれてると知った、
初めての瞬間でした。
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