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「あっ… ハァ … ああっ…」
荒い息を吐き捨てる
苦しい 恐い 助けて…
途切れる寸前の意識のなかで俺の頭の中は恐怖で埋め尽くされる
「好きだよ。愛してる。兄貴。」
「うぅ… あっ… もう…やだ…
結叶… もう…… たす…けて」
ドカ
「うぅ…」
「何で。何で兄貴は俺を愛してくれないの。俺はこんなに兄貴を愛してるのに。」
そんなの知ったことない
第一、俺らは兄弟なのだ
血の繋がった兄弟なのだ
なのに……
何でこんなことに……
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