第1章

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────26歳、春。 「んーー、疲れたーー。」 私は、やっと患者が落ち着いてきて診察がひと段落ついた頃、思わずそうもらして大きく伸びをした。 するとその光景を見た看護師がクスクス笑いながら 「お疲れ様です桜庭先生。午前の診察はこれで終わりです。」 と教えてくれた。 時間は12時半過ぎ。 ここら辺で一回休憩をはさんどいても良さそうね。 そう判断した私は 「ん。それじゃぁ休憩行ってくるね。何かあったらPHS鳴らして?」 と看護師に言って診察室の外に出た。
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