第二章 攻撃擬態

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第二章 攻撃擬態

服部は、二年前からアマチュア無線を初めていた。何気なく初めたものの、すっかり夢中になり、ハムの祭典というイベントがあると知り参加してみたのだ。 「うわー普段見ないぞこんな車」 駐車場には、普通の車にはありえないほどの長さのアンテナが伸びた車があった。どの車も無線機を積んでいるのだろう。 建物の中に入った。小さなホールに椅子が並べられ、回りにはたくさんの店のブースがあり、正面には舞台があった。 「お!記念局」 そのイベントでのみ特別に開局された記念局と言われるブースがあった。 「お兄ちゃん、波出して行くかい?」 記念局で電波を出して、知らない人と喋るか?ということだ。出合い系の掲示板に私と喋りませんか?とメールアドレスをのせる形ににているだろう。 「あ、やりたいやりたい」 記念局でひとしきり喋り席をたつと、電子工作のブースを見つけた。 「へ~」 見ると、材料費五百円のみで工作がやれるらしい
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