第一章 隠蔽擬態

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山下は、お昼のチャイムが鳴ると席をたった。本当は弁当を毎日作るのは面倒なので、コンビニで何か買おうかと思ったが、おにぎりでは少ないし、インスタントや弁当は、ポットやレンジの使用の際また何か言われると煩わしいので、弁当を毎日手作りしていた。 (お、ラインスタンプ売れた?) 趣味でやっているスタンプが売れた事を確認しながら食事を済ますと、食事をしながは談笑している社員を尻目に事務所の方へすぐ戻っていった。 (今のうち~) 山下は、食後のインスタントコーヒーを入れた。 (今日は、アンドロイドアプリのアイデアを考えよ) フローチャートが書かれたノートを広げた。 食後、喫煙し事務所に戻った服部は、山下の足元にメモが落ちているのを見つけた。 「落ちてますよ」 服部は、そう言いながらメモを拾った。メモにはーや、・が書かれていた。 (モールス信号…?) 「す、すいません。ありがとうございます。すいません」 山下が焦りながらメモをひったくった 「それ…?」 「なんでもありません。ごめんなさい?すいません」 山下はそう繰り返し、メモを細かくくしゃくしゃにした。
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