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「あのっ、クラウド兄様。私に出来ることは無いでしょうか? 例えば負傷した方の手当てとか! そうだわ! 皆さん帰って来たらお腹すくからお食事の準備とかっ」
「フィン……」
真剣にそう訴えるフィンに、クラウドは苦笑した。
「ならば、私のそばに居てくれないか?」
「え?」
そう、なぜクラウドはここに居るのか。ここにはクラウドの兵もいるが、全てシルヴァーナの指揮下にある。
もしかしたら、クラウド本人が人質で、ということも考えたが、あのロイがそんな小賢しいことを口にするとも思えない。けれど、それは戦の話で、フィンの口ははばかられ、こうして何も聞かずクラウドと城に残ったのだが……。
「クラウド兄様、どこかお悪いのですか?」
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