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罠 #2
「大丈夫ですって!俺がやっときますから」
振り返った間宮くんに部屋の中に押し戻されてしまった。
ということは、せっかく玄関そばまで押しやった間宮くんも中に入ってきたということで
「ちょっと何、また中に入って来てるのよ。本当に大丈夫だから帰って、ほら」
力任せに間宮くんを玄関まで押し、再度、帰るように促す。
「本当に一度、言い出したらきかないですよね。分かりました、帰ります。でも辛かったら無理せず言ってくださいね」
念を押すように言うと、やっと渋々という感じで帰って行ってくれた。
ドアが閉まったのと同時にすかさず鍵とチェーンをかける。
やっと一人になれた安堵感に身体の力が抜け、その場に座り込む。
何か朝からドッと疲れた……
というか心臓に悪すぎる。
何度か深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、気持ちを切り替えると慌ただしく会社に行く準備を始めた。
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