シュガー

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ゆいの体はモデルさんみたいに手足が長くてスリム。 そして…この顔だもんなぁ。 葵や未来が「超絶美人!」って言うのもわかる… 私みたいなおまんじゅうのどこがいいんだろう。 天井を見つめながら考えていた。 「どしたの?」 「えっ…」 「あっ、ごめん」 「私みたいな普通の女の子でいいのかな…って。ゆいと釣り合ってないんじゃないのかなって思って…」 いでででっ…!(ホントは直より全然手加減してくれてます) 「小百合、本当に怒るよ」 「へっ?」 「釣り合うって何?」 「…だって…」 並んでいても月とスッポンだもん。 「ちゃんと聞いてね」 ゆいが初めて怒ったかもしれない。 「うん…」 私も神妙な顔付きになった。 「私が小百合のことを初めて見たとき、夢中でカメラのレンズを覗いてシャッターをきったの」 「被写体としてではなくて、フィルムに小百合を刻みたかった」 「すごい衝撃だったんだ…」 「うん…」 としか言えなかった。 ゆいはカメラが好きで、そのカメラを通して私のことを見てくれた。 これってスゴイことだよね… 「小百合のこと、一番大切だし守ってあげたいって思ってる」 私を見つめる眼差しが優しすぎて、切なそうで、ゆいの想いが強く伝わってきた。 「ありがとう」 「変なこと言ってごめんね…」 「それだけ小百合が可愛い…」 「失いたくない人なんだよ」 いつものゆいスマイルを投げてくれた。 たまんない! 「ゆい~っ」 思い切り抱きついていった。 「小百合~」 「私ベッドから落ちちゃうよ」 「いいのっ!」 ってダメに決まっているのに、うれしさと恥ずかしさで言葉のチョイス間違ってます。 「小百合、襲っちゃうよ…」 ひゃあ~。襲われたいけど未知の世界だよ。どうしたらいいの~?
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