プロローグ

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運命の歯車は一体どこで狂ってしまったのだろうか。 終わったはずだった。 俺の。アポフィライトの―― 最低で最悪の、愚かしく救いようのない物語は、確かに幕を閉じたはずだった。 これからはエルティの記憶を取り戻すべく、長く緩やかな時間を歩む。 そのために踏み出した一歩だった。 このライフォールオンラインの世界は、しかし愚かな俺にそれを許すことなどはしてくれず。    本当に救いようのない物語へと、俺達を引きずりこもうとしていた。 作られた嘘の世界。 現実世界から、その仮初めの世界へと落ちていく。 本当のライフォールオンラインを。 当然、今の俺達が知るはずがなかった。
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