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また、あのモンスターがやってきた
年が増えるとやってくる、来るなと言ってもやってくる
外の世界は雪の降り積もる音で奴を完封してる
一方、人の世界はまるで無防備。むしろ歓迎ムード
そう、私にこんな服を着させて奴の生贄にするつもりだ
電子の光に触れるほどに人類は繁栄したのに
いまだ、こんな儀式をする意味は何なのか
なにより、人が生贄にされるというのに
呑気してる相棒が私を腹立たせる
流石は相棒、何も喋らず何もせず
人をキレさせるとは
よろしい、ならば…
「人の後ろでレベルアップしてるとこ悪いけど、冒険の書、消したわよ」
「よしいいだろう、表に出ろ」
…こうして私は外の世界の白き力を借りて
この忌々しい服の破壊に成功した
これでモンスターは私を諦めるに違いない
ただ、この時の私は、私の怒りと相棒の怒りが
新たなモンスターの怒りを買うことになるとは
知る由もなかった。
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