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A「・・・だめね。この恋愛小説もありきたりで。爺、他に何か無いの?」
B「そうですな・・・いっそのことご自身で書くのは如何でしょう?」
A「書く?私が?ネタなんて持ってないわよ」
B「まぁまぁ。例えば・・・主人公は屋敷に住む箱入り娘さん」
A「ふぅん」
B「あるきっかけで下町に住む男性に恋をします」
A「普通じゃないの。つまらないわ」
B「娘さんはそれから、禁止されているにも関わらず屋敷をこっそりと抜け出すようになります。おそらく密会でしょう」
A「・・・ん?・・・」
B「一番いい口実は庭の猫が心配だから見てくると」
A「・・・爺」
B「あとは普通に外の空気が吸いたいと。母上様の買い物の手伝いなんかも良いですねぇ」
A「爺!」
B「はい?」
A「・・・いつから気づいてたの?」
B「なんのことでしょうかねぇ」
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