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だけど俺は首を横に振る。
稜也だって何をされるかわからないんだ。
恥ずかしがってるだけ、みたいな感じで稜也の話なんて全然聞いてなかったし。
あんな感じの女なら、母親と同じ事だってしかねない。
又は、稜也が靡いてないと気付いたら、手に入らないくらいならと稜也の命を狙うかもしれないし。
なら稜也は稜也で護衛が必要かも、だよね?
何故だと詰め寄る稜也を、アリアナさんが首根っこを掴んで引き剥がしてくれたのを見て、そう告げれば。
「それもそうねぇ。まぁ、家から出されてもあの子には監視がつくだろうから、滅多な事は出来ないと思うけれど。一応稜也君にも護衛をつけましょうね」
アリアナさんはそう言ってスマホを操作し始めた。
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