毒蜘蛛

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そんな私に葵は大袈裟な溜め息を一つつき、 「ほら、由華……斜め左……」 腕をぐいと掴んで、リュウから視線を無理やり外させる。 「パールピンクのドレスの子……」 「あっ……」 言われるままにふわふわとした華麗なドレスを身に纏う少女を見た私は、思わず声を漏らした。 あの子…… 見覚えがある…… 先週―― リュウに声を掛けられてた……
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