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遥は高熱を出して寝込んでいて、翔は友だちと公園で遊んでいるときにチェンジが起きた。
遥が突如、翔の体になると、たちの悪いいじめっ子グループから、からまれていた。
『あっちへいけ!』
なぜか石つぶてを投げられている。
何が原因でこうなったかは知らないが、人に石を投げるなんて尋常じゃない。
翔は人に意地悪などしない。だからあいつらが悪いと遥は考えた。
それで怒った遥は、いじめっ子たちにくってかかった。
ところがリーダー格のひときわでかいデブを殴り、他の子たちと揉み合っている時に、タイミング悪く、チェンジが発生してしまった。
気づくと布団の中にいた。
『あ、あれ? あいつらは……?』
高熱の体で、意識はもうろうとしているが、あれは絶対に夢ではない。
たしかに翔の体で喧嘩をしていた。
『こんなときにチェンジが起きてしまうなんて……。あ! ということは、翔があのデブたちと喧嘩中ってことね!』
遥は高熱の体をおして起き上がり、ふらつきながら公園へ向かった。
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